【令和3年3月定例会 一般質問 1.新型コロナウイルス感染症ワクチン接種について】

【令和3年3月定例会 一般質問】

 

3月10日に令和3年大月市議会3月定例会の代表質問・一般質問が行われ、一般質問を行いました。

 

今回は、「新型コロナウイルス感染症ワクチン接種について」、「第2期大月市まち・ひと・しごと創生総合戦略の改定について」、「財源確保について」、「デジタル化の推進と情報発信力の強化について」大項目4問の質問を行いました。

 

 

4項目の質問をそれぞれ、質問内容、答弁に分け掲載していきます。

以下、質問項目です。

 

 

質問1.新型コロナウイルス感染症ワクチン接種について

 

Q1.「副反応に対する体制について協議の状況は」

 

新型コロナウイルス感染症の拡大を抑えるために、社会経済活動が止まったことにより心にも大きな影響を受け、女性や若者の自殺も急増しております。
 
女性、若者のみならず、孤立は深刻化しております。
地域のつながりが弱くなり、これまでの社会的なサポートも届きにくくなっています。
 
執行部におかれましては、感染防止対策、支援策に取り組むとともに、地域的なつながりの弱さ、社会的サポートが届きにくくなっている現状にも、そして地域の暮らしの現状にも改めてしっかりと目を向け、どう対策を講じていくか考え、取り組んでいただくことをお願いし、質問に入ります。

 

1問目、新型コロナウイルス感染症ワクチン接種について質問をいたします。

大月市でも新型コロナウイルス感染症に対するワクチン接種体制の構築が進められています。

接種を希望される市民に対し、円滑な接種体制を整備することは市にとって喫緊の課題であり、医師会などの関係機関と連携を図りながら、できる限り安全な体制を構築することが重要です。

厚生労働省健康局健康課から、令和3年2月1日付で新型コロナウイルスワクチン接種後の副反応を疑う症状に対する診療体制の構築について、事務連絡が発出されています。この中で、ワクチン接種後の副反応などに対する医療体制の確保が求められております。

 

そこで伺います。大月市はワクチン接種後の副反応に対する体制について、県や地域の医師会などとどのように協議を行っているのでしょうか、協議の状況について伺います

 

 
 

Q2.「計画の実現可能性は」

 

次に、会場までの移動が困難な在宅介護の高齢者などへの接種や、交通手段のない方へどのように接種を進めていくのか伺います
 
 

 

【答弁】

 

A1.「連携の取れた救急搬送体制の確保に努めていく

 

新型コロナウイルス感染症ワクチン接種についてのうち、初めに副反応を疑う症状に対する体制についてであります。

これまでに日本での供給が計画されている海外の新型コロナワクチンの副反応は、ファイザー社、アストラゼネカ社、モデルナ社ではワクチン接種と因果関係がないものも含めて、接種部位の痛みや頭痛、倦怠感、筋肉痛等の有害な事象が見られたことが論文等に発表されております。

 

 また、国内で既に実施されている医療従事者への予防接種においては、アナフィラキシーが発生したことが報告されております。1月下旬に開催された医師会の会合で、もしも副反応であるアナフィラキシーによる蕁麻疹や呼吸困難のような事態が発生した場合には、集団接種会場や個別接種会場で一時的に医師や医療関係者などが治療処置を行い、市立中央病院へ搬送する予定で院長の了承とともに、医師会内では共通認識としております

また、集団接種会場では、医師、看護師及び消防職員も常駐するとともに、消防署、市立中央病院にも事前に実施日の報告を行うなどして、救急車の手配など連携の取れた救急搬送体制の確保に努めてまいります

 

 

A2.「身体の状況や家族構成などを勘案し、市内の先生方と自宅での接種が必要であるか協議していく

 

次に、移動が困難な方や交通手段のない方への対応についてであります。

市内には施設入所者や寝たきりなどで、接種を希望しても集団接種や医療機関などの個別接種場所まで自分で出向けない方がいらっしゃいます。

ご本人、ご家族は、かかりつけ医に相談していただくとともに、市では個別接種や集団接種の状況を見ながら、身体の状況や家族構成などを勘案し、市内で往診している先生方と自宅での接種が必要であるか協議してまいりたいと考えております。

 

【棚本の意見】

 

【分かりやすい周知と体制整備を進めてください。】

 

副反応を疑う症状に対する体制についてでありますが、会場での待機中の症状に対しては、処置、救急搬送体制ともに連携確保がなされていると理解をしました。

一方で、自宅に帰られてからの対応についても危惧はしております

帰宅などをして数時間たってからの副反応に対しての相談対応、救急対応とともに、何をもって副反応とするのか、ワクチン接種との因果関係がはっきりしない場合に対してもどのように対応を図っていくのかなど、市民の皆さんの不安を取り除く分かりやすい周知と対応ができる体制整備を進めていっていただきたいと思います

 

 

【再質問】

 

Q.【調査票を送付し、返送して頂き日時を決定する事や、小規模巡回接種も考えられたのでは】

 

移動困難な方については、往診での自宅での接種を協議しているとのこと、対応をよろしくお願いいたします。

しかしながら、高齢者の方に接種を進めていくことを考えると、移動手段のない方への対応は必要であると考えます。

本市の公共交通の状況を鑑みても、バス停までの距離が遠い地域の方も多くおります。

交通手段のない方への対応については、午前中の答弁にもあったため、答弁が省略されておりますが、高齢者がいつ、どこの接種会場を予約するのかが把握できないため、貸切りバスでの輸送は難しいとのことでした。

それであれば、高齢者がいつ、どこの接種会場を予約するのか把握できるように、集団接種希望の有無などの調査票を送付し、記入、返送していただき、希望者を取りまとめ、集団接種の日時を決定し、地域ごとに指定するという流れも考えられたかと思います

もしくは巡回車両を整備し、市民の身近な場所へ出向く小規模巡回集団接種という方法もあったかと考えます

 

そこで、再質問いたします。高齢者の接種、移動手段のない方への対応を考えると、集団接種の方法について接種希望の調査を行い、地域ごとの指定を行うこと、もしくは小規模巡回集団接種という方法も考えられたのではないか、市の考えを伺います。

 

 

【答弁】

 

A.【検討はしたが難しい】

 

市ではワクチン接種のクーポン券を個々に発送した時点で、接種希望者は市で用意した市内の接種会場や接種日などを自由に選べるよう準備をしております。

また、高齢者はかかりつけ医での個別接種を希望する方もいるため、地域ごとに集団接種の日時を指定することは難しいと考え、準備を進めております。

 

小規模巡回集団接種については、ワクチン接種会場や駐車場のスペースを考慮し、待合いや問診スペース、ワクチン接種場所や接種後の待機スペースの確保が必要となるため、また天候なども検討の上で難しいであろうと結論に至りました。

また、市内の東部、中央部、西部などのエリア分けによる集団接種についても検討いたしましたが、その時点では医師会の先生方などの協力体制が整わなかったため、市内の集団接種場所を大月短期大学体育館の1か所とし、週2回の実施予定として再度医師会の先生方に提案した上で、現在の市の方針を決定させていただきました。

 

国のワクチン配布状況が不透明であることから、いまだに接種開始日が決定しておりませんが、できるだけ早く市民の皆様にお知らせできるよう調整しております。

 

 

【再質問】

 

Q.【県との財政支援の協議状況は】

 

決定をした経緯としては、理解ができました。

私が先ほどから申し上げているのは、高齢者の足の対応に対してサポートが必要なのではないか。であれば、集団接種の方法も違う方法を取れば、サポートをするまでもなく、高齢者の足の届く場所に行くことはできたのではないか。

だとしたら、接種可能なかかりつけ医が近所にない地域は、どうしたらいいのでしょうか。

そして、先ほども申しましたが、バス停までの距離がある方たちもおります。

高齢者への対応を考えたときに、重要なのはコロナの感染拡大を防ぎ、希望する方が接種を円滑に受けられることの重要性、そこを考えると、移動交通手段のサポートは必要ではないかと考えております

 

そこで、財源の部分から再質問いたします。

移動手段の確保をするために、送迎などにかかった費用について県が一定の財政支援を検討しているとの報道もありましたが、財政支援についての県との協議の状況はいかがでしょうか

 

 

【答弁】

 

A.【移動支援の話があったが、現在具体的な支援内容の情報はない。】

 

知事と各市町村長の打合せの際、知事から接種会場への移動支援の話がありましたが、その後、具体的な支援内容の情報はありません。

なお、国では集団接種や個別接種場所までの移動について、個人の負担によるバス、タクシーなどの移動については補助対象外となっておりますので、タクシーなどの利用は考えておりませんが、本市ではシルバーお出かけパスを発行しておりますので、ご利用してほしいと考えております。

なお、ご家族やご近所の方と話合い、接種日を合わせ、多くの方に接種いただけるようお願い申し上げます。

 

【棚本の意見】

 

足がない地域の高齢者の方々の声も聞き、対策を講じていただきたい

 

国では補助対象外となっていること、そういう認識の下で県の財政支援はどうなのか、いかがなのかというつもりで聞きました。

 

この点については、県と財政支援について協議を進めていただくということも、まず進めていただきたいということもあるのですが、県バス協会と協議を進めている自治体もございますし、タクシー支援を考えている自治体もございます。

まだ時期も多少あるかと思いますので、ぜひ足がない地域の高齢者の方々の声も可能な限り聞いていただき、必要に応じて対策を講じていただきたいと思っております。

 

 


 

質問項目2.第2期大月市まち・ひと・しごと創生総合戦略の改定について

※別ページにて詳細を掲載します。

第2期大月市まち・ひと・しごと創生総合戦略の改定についてはこちら

 

 

質問項目3.財源確保について

※別ページにて詳細を掲載します。

財源確保についてはこちら

 

質問項目4.デジタル化の推進と情報発信力の強化について

※別ページにて詳細を掲載します。

デジタル化の推進と情報発信力の強化についてはこちら