【令和2年9月定例会 一般質問 1.季節性インフルエンザの流行期に向けた対策について】
目次
【令和2年9月定例会 一般質問】
9月17日に令和2年大月市議会9月定例会の代表質問・一般質問が行われ、一般質問を行いました。
今回は、「季節性インフルエンザの流行期に向けた対策について」、「児童虐待防止対策について」、「住民の利便性の向上について」、「クラウドソーシング事業者と連携した働く機会の創出について」大項目4問の質問を行いました。
4項目の質問をそれぞれ、質問内容、答弁に分け掲載していきます。
以下、質問項目です。
質問1.季節性インフルエンザの流行期に向けた対策について
Q1.「相談、検査、診療体制の整備状況は」
季節性インフルエンザの流行期に向けた対策についてのうち、相談、検査、診療体制の整備についてであります。
今後秋から冬へと季節性インフルエンザの流行期を迎え、発熱などの症状を訴える方が大幅に増え、検査や医療の需要が急増することが見込まれます。
今冬は、新型コロナウイルス感染症との同時流行が懸念される中で、国は厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策推進本部において、次のインフルエンザ流行に備えた体制整備という内容を取りまとめ、その中において例年季節性インフルエンザの流行期には多数の発熱患者が発生しており、今年度も同程度の発熱患者が発生することを想定して対策を講ずるべきであるが、発熱などの症状のある患者に対して季節性インフルエンザと新型コロナウイルス感染症を臨床的に鑑別することは困難であるとしています。
そのため、発熱等の症状を訴える患者に対して必要な感染予防策を講じた上で、かかりつけ医などの身近な医療機関において相談、外来診療、検査を行う体制を整備すること、そして事前に電話予約の上、受診することも含め、今後の相談受診方法を広く住民に周知することが必要だと示しています。
しかし、本市の状況を鑑みると、市内の診療所などにおいて院内感染防止のための動線の確保などを行うことが難しい場合も想定されることから、実情を踏まえて対応策を講じることが必要と考えます。
そこで、今後秋から冬へと季節性インフルエンザの流行期を迎える中で、相談、検査、診療体制の整備を本市ではどのように行っていくのか、考えを伺います。
Q2.「接種について市の考えは」
【答弁】
A1.「保健所が中心となり、医療機関による会議の場を検討している」
季節性インフルエンザの流行期の対策についてのうち、初めに相談、検査、診療体制の整備についてであります。
インフルエンザ流行に備えた体制整備については、令和2年9月4日付の事務連絡で厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部から通知がありました。
具体的な体制整備でありますが、県が主体となって行い、医療提供体制や検査体制の整備に関して、検査需要、検査体制、検査能力等を計画し、発熱患者等の相談または診療、検査可能な医療機関として指定される医療機関について、県から厚生労働省へ報告することとなります。
現在季節性インフルエンザ流行に備えた外来医療体制を検討するため、保健所が中心となり、医療機関による会議の場を検討しているとのことであります。
本市といたしましては、発熱外来の必要性を認識しておりますので、今後の季節性インフルエンザの流行に備え、医療機関の連携を推進していただけるよう努め、発熱等の症状のある方の相談、受診の流れについて、市民に対して周知してまいります。
あわせて、マスクの着用、手洗い、うがいの励行等についても、新型コロナウイルス感染症とともにインフルエンザ対策ともなりますので、市民に対して継続してお願いしてまいりたいと考えております。
A2.「子供のインフルエンザ予防接種の助成を高校3年生まで拡充し、感染拡大の抑制を図っていく」
次に、インフルエンザワクチンの接種についてであります。
例年季節性インフルエンザの流行期に多数の発熱患者が発生しており、本年度も同程度の発熱患者が発生することを想定して対策をする必要があるとされております。
一方で、季節性インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の症状は類似しており、見分けることは困難であることが指摘されておりますので、子供のインフルエンザ予防接種の助成を高校3年生まで拡充し、感染拡大の抑制を図ってまいりたいと考えております。
また、インフルエンザワクチンの接種が例年より増加することが予想されることから、国及び県からの要請を受け、定期接種の対象である65歳以上の方などは、10月1日から優先的に接種を行えるよう周知等を行ってまいります。なお、このような状況を踏まえ、8月26日に医師会との打合せ会を行い、情報共有をし、接種についての協力依頼をしたところであります。
【棚本の意見】
【医療体制が逼迫しないのか危惧している】
今答弁にもありましたが、一番私が危惧しているのは、発熱などのある患者に対して季節性インフルエンザと新型コロナウイルス感染症を臨床的に鑑別することが困難であるということが示されたということです。
つまり発熱などの症状があった場合、新型コロナウイルスの検査とインフルエンザの検査もどちらも行わなければいけない可能性があり、地域のかかりつけ医で検査を行えるように整備していきましょうという方針が国より示されてはいるが、実際地域のかかりつけ医などの医療体制が逼迫しないのか、現実的に可能であるのかということを危惧して質問をしたところであります。
これは、状況の変化に応じて医療機関に対して過度な負担がかからないようにしっかりと医師会と連携していただくほかありませんけれども、その辺はしっかりと連携体制、もう一度協議をしていただいたり、今後の状況を見極めながら話合いを重ねていっていただき、地域の医療体制が逼迫しないようにしっかりと努めていただきたいと思います。
また、本日開会しました山梨県議会においても、高齢者のインフルエンザワクチン接種に対する補助が予算案件に示されます。可決されると、65歳以上もしくは60歳から64歳の基礎疾患のある方が、市町村からの自己助成を受けた後の自己負担なしで65歳以上の高齢者の接種が可能となります。
このような状況も踏まえ、季節性インフルエンザの予防接種の呼びかけとともに、相談、受診はどのような流れになっていくのか、市民にしっかりと周知を行っていただくことを改めてお願い申し上げ、次の質問に入ります。
質問項目2.児童虐待防止対策について
※別ページにて詳細を掲載します。
質問項目3.住民の利便性の向上について
※別ページにて詳細を掲載します。
質問項目4.クラウドソーシング事業者と連携した働く機会の創出について
※別ページにて詳細を掲載します。
●クラウドソーシング事業者と連携した働く機会の創出についてはこちら